高い学力と幸福を手に入れるための6ヶ条

みなさんは、ナポレオン・ヒルの「成功の法則」をどこかで聞いたり見たりしたことがあるかもしれません。彼の「富を手に入れるための6ヶ条」は、お子達に高い学力をつけたり、幸せな人生を送るためにとても役立つと思われますので、まずそれを紹介し、次に学力や幸福を手に入れるために、公文式の創始者の公文公先生がしたことをヒルの成功の法則と比べてみます。


富を手に入れるための六ヶ条

富への願望を金銭に換えていくためには、次の六ヶ条を実行しなければならない。

1. あなたが達成したいと思う願望をはっきりさせること。単にお金がたくさん欲しいなどというような漠然とした願望設定は、まったく無意味である。

2. 達成したいと望む物を得るために、あなたはその代わりに何を“差し出す”のかを決めること。この世界には、代償を必要としない報酬など存在しない。

3. あなたが達成したいと思っている願望を実現する「最終期限」を決めること。

4. 願望実現のための詳細な計画をたてること。そしてまだその準備ができていなくても、迷わずにすぐ行動に移ること。

5. 達成したい具体的願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画、以上の4点を紙に詳しく書くこと

6. 紙に書いたこの宣言を、1日に2回、起床直後と就寝直前に、なるべく大きな声で読むこと。このとき、あなたはもうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である。


公文公先生の成功の法則

1. 
願望をはっきりさせる・・・小学校の成績よりも国立大学に入学できる実力をつける
公文公先生が、長男武さんのために、くもんのプリントを作ったのは、武さんが小2の時。2ケタ+2ケタのたてのたし算のテストで悪い点をとり、奥様から「よその生徒の面倒ばかり見ていないで、我が子のことも考えて下さい。」と言われたからでした。高校の数学の教師だった公先生は「小学校成績向上を目標とせず、方程式を解くことを目標とする」とし、プリントをつくり始めたのです。

2. 
代償・・・プリント作成と採点の時間
公先生は、1日1枚プリントをつくり、武さんにさせ、自ら採点し、ミスした問題は、次の日のプリントに同じような問題を入れ、次の1枚を作成しました。

3. 
最終期限・・・小学6年終了までに
公先生は武さんが小学生のうちに高3の微分・積分まで進めれば、国立の大学に進学するのに十分な学力をつけることができるだろう。そして中学・高校までは余裕を持って好きな勉強やその他の活動に打ち込めるだろうと考えていました。武さんの実際の結果は、6年生6月には、微積分を終了したのです。

4. 
詳細な計画・・・5年計画
公先生は5年で微分積分まで終了させるという計画を立て、すぐに行動に移しました。

5. 
紙に詳しく書く・・・やまびこ
それを「やまびこ」というくもん指導者向けの小冊子に2ヶ月に1回詳しく書いたのです。

「やまびこ」を集めたもの

6. 
1日に2回読む・・・月に何十回も人に伝える
武さんの成功を一般化してくもん教育研究会をつくり、81歳でなくなる直前までセミナーを何千回と行いたくさんの人にくもん式を伝えました。今、43カ国で約400万人がくもん式で学んでいます。


1995年に永眠された公文公先生に「ナポレオン・ヒルの成功の法則をご存知ですか」と伺うことはできません。でも何と2人のやり方は似ていることでしょう。
人はみな家を建てるのに青写真(設計図)を引きますね。少なくても自分たちの願望を専門家に伝えて、設計図を引いてもらわなければ家を建てることはできません。でも家よりずっと大切な人生において成功するための設計図を引かないまま ―すなわち、自分の人生目標をはっきりさせないまま― なんとなく一生を終える人が何と多いことでしょう。

1983年くもんが初めてアメリカに進出した年に、ロサンゼルスで公文指導者になった私は、幸運にも毎年、日本かアメリカで公文公先生にお会いできる機会がありました。1989年、アメリカの最初の公文式導入校(アラバマ州サミトン校)訪問の際は、1週間近くも公文先生と旅行をし、ゆっくりお話を伺いました。

これからも折にふれて、公文先生の想いを紹介し、公文式では一人ひとりの子供に合わせた人生での成功のための設計図をどう引くのかお伝えしていきます。

ウエスト・トーレンス教室
西尾誠一郎